したくちびるで雨宿り
30代半ば、同棲カップルと猫の日常
仕事のこと PR

新社会人が職場の先輩から悪徳マルチ商法にあった話

こんにちは たらこです。

見てくださってありがとうございます^^

この時期職場の新人さん達をみて、ふと思い出すことがあります。

私が新社会人になった10数年前の春。

新生活に胸弾ませていた私は、悪徳マルチ商法のカモになりました。(文の前半と後半の差よ)

それまで悪徳マルチ商法の被害に遭うなんてどこか他人事だった私。でもそのまさかになったので、

その時の話を浄化がてら「こんなこともあるんだよー」という注意喚起?の意味合いも込めて書きたいと思います。

それは入職してふた月ほど経った頃のお話。

同期とはすぐに打ち解けることができたけれど、先輩なんてまだまだ恐れ多くて話しかけにくい存在。

仕事の質問をすることも緊張でやっとなのにプライベートの話なんてできるわけがなく。

そんなとき急にある一人のベテラン先輩(Aさん)から飲みのお誘いがありました。

「行きます!!」と前のめりで即答。

まだ職場に慣れていない時期の先輩からのお誘いは特に嬉しかったのを覚えています。

Aさんは優しくて仕事ができる同期みんなの憧れでした。

だから他の同期も一緒に飲みたいだろうと思いAさんに誘っても良いか聞いてみると、「まずはたらこちゃんとゆっくり話したいな」なんて言ってくれるんですよ。

ご指名ありがとうございます\(^o^)/ってその時は心の中でめっちゃ喜んでたけど、

違うよ!鴨指名一位だよ!!気づいて!!!

すぐに連絡先を交換、「飲む場所はわたしに任せて!」とAさん。

さすがAさん、かっこいい〜どんなお店に連れて行ってもらえるのかな〜♪なんて当日を楽しみにしてました。

約束の日が近づき、Aさんからメールが。

【20時にB駅に来てね。】

お互い休みの日にスタート時間遅くないか?しかもその駅どこぞ?

調べてみたら私の最寄駅から電車で30分程かかるらしい。時間も時間だし正直遠いと思ったけれど仕方がない。当日約束の20時前にB駅に着きAさんを待ちました。

来ない・・・

しばらくしてAさんからメールが。

【先約が長引いているから21時にしてほしい。】

この時点でもう帰りたかったけれどそんなこと先輩に言えず。仕方がないので何もない駅でひたすら待つ。

21時になると今度はよくわからないが駅に私を迎えに行けないから今から案内する場所に来てとメールで道順が送られてきました。

しばらくその道順通りに歩いていくと向こうから先輩が来てやっと合流。

たらこ

こんな住宅街にお店があるんですねー!

Aさん

お店じゃないよ。

たらこ

え?そうなんですか?今日はお店で飲むんじゃないんですか?

Aさん

着いたよー

私の質問華麗にスルー

そしてAさんが着いたと言った場所は普通のアパートでした。

たらこ

Aさんのご自宅ですか?

Aさん

んー、私の家ではないかなー・・・(ごにょごにょ)

さっ、入って!

ガチャ

誘導され恐る恐る部屋の中に入る

ホワイトボード どーーーーん!!!

やられた・・・_(┐「ε:)_

ホワイトボードを見た瞬間全てを悟る。

ソファーに座らされたところで

Aさんの知人という、知らない人(Cさん)がコップを持って現れた。

Cさん

お水なんだけど、どうぞ飲んでみて( ◠‿◠ )

いや私は酒を飲みに来たんだが。そしてその前に色々説明することあるだろう。

ジャニーさんもきっとこう言う、「You 誰?」

しかし待たされ続けた上に歩いて喉がカラカラだったため言われるがまま一口飲んだ。

Cさん

ね?!美味しいでしょ?!

たらこ

はぁ、まぁ(喉カラカラだったからね)

Cさん

やっぱり!わかるよね!これは浄水器を使っている水なんだけど、うちの商品の浄水器は普通の浄水器とは違ってウンタラカンタラ・・・

おうおうYouの瞳孔開いてんぞ。

答えミスったーーー。

毒霧すればよかった。

その後も油を垂らしたお皿をわざわざ用意して

Cさん

こっちが普通の洗剤、こっちがうちの商品の洗剤。ね?落ち方が全然違うでしょ!

いやわからんわからん。大企業の努力の結晶もすごいぞ?

てか用意周到さよ。そのうち鳩とか出し始めない?

Cさん

これサプリメント!試しにいま飲んでみて!どう?変わったでしょ?

効くかーーーー。そんなに早く。サプリメント界のボルトか。

もはやツッコミ待ちしてる?

今考えたら得体が知れないものよく自分も飲んだな。

Cさん

このビジネスで成功すれば働かなくても勝手にお金が入ってくるんだよ!今なら億万長者になった成功者の人たちが出ているDVDもあげちゃう♡(自社制作していたもの?)

いらんいらん。

結局観ずに捨てたけど、おもしろそうだから観ておけばよかったとちょっと後悔してます笑

時にはホワイトボードを使いながら2時間以上こんなことが続き、いい加減終電がなくなるから帰りたいというと「何も買わずに帰るということはうちの会社や商品の魅力が伝わっていない証拠だね!」なんて言って、またど頭から説明し始める。

発想の転換えぐいて。再放送早すぎるて。

「お金がない」という理由で断ってもAさんが同じ職場だから大体の給料を把握おり、大丈夫だよね♡と。

こーわっ

リアル本当にあった怖い話。

結局本当に終電を逃しそうな時間になり、Aさんがいる手前断ったら今後の仕事に支障がでるかも・・・と泣く泣く1万円以上するサプリメントを購入してやっと解放されました。

騙された怒りで結局購入したサプリメントは飲まずに捨てたけれど、物自体はそんなに悪いものではないのかもしれない。もしかしたら、AさんやCさんは本心で勧めているのかも。わからないけど。

でもそんなに自信があるのならこんな騙し打ちみたいなことはせず普通に勧めたらいいのに。

後日師長さんに報告したらどうやら今まで私以外にも被害者がいたそう。ちょろっと聞いただけでも同じ病棟に被害者の会が発足できそうなくらいの人数がいました。(なぜもっと早く対応してくれなかった)

そして被害者は全て入職して1、2年の人たちでした。きっと騙しやすかったんだと思います。

その後Aさんはしばらくして退職。

退職したあとも、「お笑い芸人が来るパーティーがあるから来ない?」や「無料の料理教室があるから来ない?」といってちょこちょこメールが来ました。

だんだん返信もしなくなっていたのに構わずに来るお誘い、メンタルゴリラめ。

あれから10年以上経ち今ではネタとしてブログに書けるようになりましたが、当時は密室だったのもありとても怖かったのを覚えています。

身ぐるみ剥がされ北京ダックにして美味しく召し上がられてしまうのでは・・・ぶるぶる

駅で待たされている時から少し怪しいなと思っていたのですが、入職したてで先輩との関係を悪くしたくなかったんですよね。

あの時の私に言ってあげたい。

「全力で断って大丈夫だよ!Aさんに嫌われたってあなたの人生なんっっっの関係もないよ!」

Aさんのような人は極少数だと思いますが、実際にこういった事があったので皆様もお気をつけください>_<

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

それでは また〜♪

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA